CGごはん「朝の第一歩」
実在の一皿を、観察と手法の使い分けで「おいしそう」に再現しました。
PROCESS / 制作過程
課題 → 制約 → 解決
課題:実在するメニューを、食べ物として「おいしそう」に見える3DCGで再現します。制約:料理ごとに形も質感も違い、焼き色・油のつや・ソースの流れを1枚で破綻なく見せる必要があります。解決:形は物理演算とスカルプトで作り、質感はシェーダーノードで一品ずつ設計しました。光は木漏れ日と三点照明で「朝」を演出しています。
題材選び
同じ店のアイスコーヒーセットやカツサンドなども候補に挙げ、品数が多く質感の種類が最も豊富な「バタークロワッサン&オムレツソーセージ」を選びました。店内で角度を変えて撮影し、盛り付け・ソースのかかり方・食器の形を記録しています。




ステージ:窓と木で木漏れ日を作る
立方体の部屋に窓を開け、外側に木を置きました。窓に向けて太陽光を当てると、壁の内側に木陰が落ちます。(ポリゴン数 木 39,744 / 葉 10,402 / 部屋 9)


クロワッサン・オムレツ・ソーセージ
クロワッサンは生地の膨らみを物理演算で作り、スカルプトで焼き上がりのしわを加えました。オムレツも物理演算で膨らませ、ケチャップは流体シミュレーションでかけています。ソーセージは焼きたての油分を感じさせるよう、てかり・つや・色を何度も調整しました。




ヨーグルト・サラダ・食器・小道具
ヨーグルトはシミュレーションでブルーベリーソースをかけてからシリアルを散らしました。サラダは三角形の平面にテクスチャを貼り、ディスプレイスメントマップで歪ませて盛り付けています。奥の新聞は出勤前の朝を想起させる小道具で、机は料理が目立つよう古い木目にしました。






マテリアル:ほぼすべてをプロシージャルで
シェーダーノードで、料理・食器・机・壁・新聞まで、ほぼすべての質感を作りました。画像を貼るのではなく計算で模様を作るため、解像度に縛られず、焼き色の強さなどを後から数値で調整できます。








ライティング
太陽光で窓から木漏れ日を落とし、料理とコーヒーはキーライト・フィルライト・バックライトの三点照明で照らしました。エリアライトとポイントライトも加えています。

